2010年8月28日

アニエーゼ。

ブログ更新から動画閲覧、ニュースのチェックやメイの問題の作成まで、
いつも幅広く使用しているマリちゃんの宝物、「iBooK G4」。。。

マリちゃんが数年前に買ったマックノートです。

これがずっと調子悪くて、最近アイフォンの写真も取り込めなくなりました。
ハードディスクの問題だとか、、

それで、最近写真が載せられないので(いまだに)
今日は、マリちゃんマンマのアニエーゼについて書きたいと思います。


アニエーゼ。。

夫婦別姓が当たり前のイタリアなので、カミッロとは違う名前を持っています。
体型はちょっとぽっちゃりで、お肌はお世辞にもキレイとはいえません。。

そして、
こちらのオバサマにしては地味な方で、日焼けもしてないし、化粧も全くしていません。
ピアスなんかの装飾品もしない(数十年もののネックレスのみ)という
とってもシンプルな方。

服装も、いつもTシャツにジーパンで。。バッグも同じ物。
よく言えば「欲がなさそう」。
でも、他の香水クサい、派手なオバサマたちより美人、なイメージです。

趣味は「天体観測」「パソコン」で、
実は、料理が苦手というか嫌い、なんだそう。
家事もあまり好きではないそうで、、1日置きに「お手伝いさん」みたいな人が午前中だけやってきて、アイロンや家事、留守番などをしています。
その間にアニエーゼは買い物や用事にでかけます。

また、この天体観測も地元の人たちとグループを結成していて一緒に研究したり発表し合ったりしています。
先日は、日本の衛星についてアニエーゼにたずねられました。

「オキナとハヤブサってどういう意味?」

そしてこのグループのホームページも自分で作成(ソフト使わず)。
運営、管理もしているそうです。
また、でっかい、でっかい望遠鏡も持っていて。
かなり、専門的で本格的です。

それから、アニエーゼはかなりアレルギー体質。
いつも鼻水が出る、涙が出る、また素手で食器は洗えません。
洗剤がだめだそう。。
また食べ物の好き嫌いも激しい感じで、マリちゃんに似ています。。笑

性格は非常に明るくて、ちょっとおもしろくて、ちょっと賢い感じです。
でも、マリちゃんとちょっと似ていて、
「はやとちり」が多いような、、、

そして、非常に優しいです。
特に、子供たちや息子、わたしなんか。
いつも、笑顔で、誠意を持って接してくれます。

ちょっとややこしい話になりますが。
アニエーゼは、カミッロ(夫)の叔母さんとカミッロと3人で暮らしています。
私たちの住む建物の隣の棟です。

そして、マリちゃんの弟は、私たちの隣の部屋に住んでいます。
なので、アニエーゼはちょこちょこ隣の部屋の弟のところに来ます。
(掃除とか、話とか)

しかし、絶対に突然わたしたちの部屋には来ません。
ブザーを鳴らす事もありません。
可愛い孫がいると分かっていても、絶対に来ませんし、「行って良いか?」とも言いません。

私は始めは不思議でした。
マリちゃんいわく、
「プライバシーだから、守ってるんだよ。そういうのマンマは尊重する人だから」

まあ、それは分かるんですがあまりにそういうのが無いので
「もしかして避けられてるのかな、、」
と、不安に感じたくらいです。

しかし、こないだマリちゃんと話していたとき。

マリちゃん「昔は、○○市におじいちゃんやおばあちゃんと住んでたんだけどね〜」

私「そういえばなんで、この街に引っ越したんだっけ?」

マリちゃん「嫁姑問題が悪化して、、」

私「ええ!そうなの?なんで?」

マリちゃん「おばあちゃんは、すっごくウルサい人で、マンマの事をいつもチェックするような。。無断で部屋に入ったり、子育てにも口出しして。それでマンマが嫌になって出る事になったんだよ。」

私「そうなの?意外」

マリちゃん「だから、マンマはマイコに同じ事したくないんだよ。全然何も言わないでしょ?プライバシーを守ってるんだよ」

私「ああ!そうか。よく分かったけど、、もっと早くこの話聞きたかったわ。。」

、、、というわけで
私の奥底にあった不安はキレイに消えたのでした(笑)

また、私が産後に体調が悪いとき、以前アニエーゼに言いました。
「すみません、なかなかサクラ連れてこれなくて、、」

するとアニエーゼ、
「マイコの体調が一番大事。気にしないで」
「あなたが元気で、あなたが望むならいつでもここへ来てね」

。。。。こんな返事でした。
本当に優しくて、おもいやりに溢れるアニエーゼ。

最近は、さすがに体調も戻り、精神的にも安定してきた私。
何かお手伝いしたくて、夕方はロッキーの散歩のお手伝いを再開しました。
その間、サクラはアニエーゼとお留守番。

それでも、ロッキーと歩いてるとバルコニーからアニエーゼが声をかけてくれます。
「ほら、サクラ、マンマあそこにいるよ、マンマー!おーい!」


こんな奇跡に近い程、最高にステキなお姑さんのアニエーゼですが。。
実は、こんなコワいエピソードも!


数年前。
マリちゃん弟のマルコが、まだ17歳だった頃。

どうも、マルコは20代の大人の女性とつき合っている事が判明。
心配して、悩みまくったアニエーゼは、マルコの兄であるマリちゃんに言いました。

「マルコのパソコンに侵入して、関係を確かめてほしい」

そう、つまりハッキングしろと。。!!!

マンマ第一のイタリアなので、マリちゃんは二つ返事でオッケー。
すぐにハッキング。
(マリちゃんもこわい。。)

それで、
マリちゃんが言うには、あまりにアダルトな(過激な)内容のメールのやりとりに、
さすがにマンマには詳細は言えず、、(笑)
ただ、事実は分からなかった、と濁したそうです。

もちろん、この話はマルコには死んでもナイショだそうでかたーーく
口止めされました(そりゃそうだ)

そして、ここからが本当に怖い。

実は、マリちゃん自身もマンマにハッキングされていた可能性が!!

なぜなら、マリちゃんが事実を話す前から
「日本人の彼女がいる」「離婚歴があって子供が2人いる」などの情報をつかまれていたらしんです。

それで私が「じゃあ、マリちゃんもハッキングされてたんでしょう」って言ったら、

マリちゃん「マンマはそういう技術はないからできないよ、マンマは何でもすぐ気がつくんだ、不思議だよ」

私「そんなわけないって(笑)そんな詳細、どうやって知り得るの?
誰かに依頼したんじゃない?マルコの時と同じ様に。。」

マリちゃん「そんな!マンマがそんな事するわけない!」

私「信じたいのは分かるけど、前科あるし。。笑」

マリちゃん「もうこの話はやめよう、考えたく無い。。」

と、いうわけです。
マンマ信仰もかなり重篤なマリちゃんですが、、笑。

なので、こんなステキな明るいアニエーゼにも、こわーーい面があるようです。
プライバシーを重視するあまり、
干渉できず、逆にハッキングに手を出したアニエーゼ。。

でも、、なんか可愛いっていうか
同情の余地アリです。。。


そしてちょっと心配性な面も。

私の出産が間近に迫っていたある日。
私が一人で外へ出ようとすると、同じフロアの老婆に会いました。
そのまま一緒にエレベーターへ。

老婆「こんにちは、もうすぐ産まれるの?女の子?男の子?」

私「はい、4月の15日に手術なんです、女の子らしいです」

そして老婆は私のおなかをそうっとなでました。

そのとき、ちょうどエレベーターのドアが開き、1階に到着。
ドアが開くと、アニエーゼとマルコがエレベーターを待っていました。

私「ちゃーお!」

アニエーゼとマルコ「、、、、(間があってから)ちゃお、、」

ん?なんか態度へんだなぁ、何かあったのかなぁ。

その後、アニエーゼから電話がかかってきました。

アニエーゼ「あの老婆、マイコのおなか触ってなかった?もしかして触った?」

私「あ、、はい。ちょっと。。」

アニエーゼ「ええええ、触ったの?やっぱり。じゃ、後でマリちゃんから詳細聞いて」

そのまま電話が切れました。
何なんだったんだろう。。?

それから、マリちゃんが帰宅(実家で仕事してるので)

マリちゃん「あの老婆は魔女みたいなもんなんだ。ブードゥー教みたいな、、
あの老婆に触られると、何かしらの不幸がおきるって言われてるんだよ」

私「なにそれ、おばあさんめちゃくちゃいい人っぽいよ。可哀想、、」

マリちゃん「カミッロも前、車を触られて。信じてなかったんだけどその後すぐ車ごと沢に落ちて廃車になったんだ」

私「え、こわっ でも魔女って、、それはないでしょ。。」

マリちゃん「でも、アニエーゼがすごく心配しててこれをマイコにって。。」

そう言ってキリストの絵が描かれた木のプレートを渡されました。
宗教的な話は絶対にしないアニエーゼが、これを渡すってことは本気で心配してるんだろうと感じました。


まあ、そんな素敵でちょっとおもしろいアニエーゼですが、
いつも笑顔でいること、とても尊敬できます。
また、いつも尊重してくれること。

そして、子供たちにもいつも良くしてくださること。
とてもとても感謝しています。

そんなアニエーゼも49歳。
あと30年くらいは一緒にいれそう。。
もっともっとイタリア語勉強して、たくさん話したいな、、と想っています。

2 件のコメント:

  1. マンマすげ~!!!!そりゃ完全にマンマは全てを知ってるな(笑)今のマンマの対応はすんばらしいい!うちのお母様にも参考にしてほしいわ(笑)こだけ

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  2. そうなんですよ、、
    きっと、私たちのメールも把握していたことでしょう。。。笑
    ハッキングする母親ってあまりいないとおもいます。。

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