2012年4月1日

夫婦カウンセリングと写真。

前回の記事にコメントいただいていますが、、
なぜかエラーばっかで返信できませんでした。
ごめんなさい。
今回解決していればいいのですが、、また来てくださいね。


さて。

今回はイタリアの夫婦カウンセリングについて書きたいと思います。

それには数々の愚痴や嫌なことも書かなくちゃいけないのですが簡潔に書きたいと思います。


イタリアには夫婦カウンセリングを無料で受けられる制度があります。
所得や子供の有無、結婚の有無などによっては有料になるそうなのですが。

うちはもちろん無料。

完全予約制で、2,3週間に1回、2,3時間たっぷりとカウンセリングを受けることが出来ます。
次回の予約などは自由です。


私たちは結婚してからこの2年半、ブログには書ききれていませんが本当に問題だらけで
喧嘩も絶えず、どんどん私の気持ちもおかしくなっていました。

マリちゃんの様子はどんどん変わってしまって、家族としてはうまくやっていけそうですが、
夫婦としてはもう崩壊してる、、、といわざる終えない状態でした。

それでも、なんとかしたいといろいろ話し合ったりしようとしましたが、マリちゃんは完全に心が開けない感じで、私はもう夫婦として物事を考えるのはやめよう、、という結論に達していました。
喧嘩もしたくないし、悲しむのもいやだったので、、、

素直になって話し合うことも無理、私の顔見て話さない、小言や文句、不満ばかり言うようになったマリちゃん。
私たちは結婚してから喧嘩しすぎたのだと思います。
もうどのようにしたって、硬く閉ざされたマリちゃんの心は取り戻せない。
私はもうさんざん悩んだ挙句、諦めようと思うことにしていました。

それでも、以前申し込みをしたカウンセリング、忘れた頃に予約が取れたということで突然電話があり、行くことにしました。

まあ、無料だし、、、
イタリアだし、、、
マリちゃんは人の話なんて聞く人じゃないし、、、

私は内心全く期待してなくて。
なんとなく、まあ、良い話ができるならいいけど、、程度でした。

予約時間に行くと、個室に案内されて50代くらいのオッサンがにっこにこして座っていました。
そのオッサンがカウンセラーだったわけですが。
普段着に机の上も雑然とした感じで、オッサンのカバンもどーーんっと投げてあって、、笑

それから「どうしたの?なにか問題があるの?」
という具合で話が始まりました。

もちろんイタリア語でペラペラしゃべられるので分からないところはマリちゃんに翻訳してもらいながらのスタートでした。

しかし、、
簡単に私たちの問題を話して5分くらい経った時、まだ詳しく何も話していないのにカウンセラーが言いました。

「奥さんね、この人は(マリちゃん)完全に心を閉ざしてるね」
「全ての問題はここ」
「原因はすべてこの人にある」
「こんな人とは誰もうまくやっていけるはずない」
「この人には何を言ったって無理」
「一緒にいて孤独でしょう?奥さんの気持ちはすごくわかる」

ズバズバ、ズバズバ、完全に読まれてるマリちゃん。
さすがのマリちゃんも驚いていました。。。私も。

たった5分でこんなに私の気持ちを理解してくれて、、しかも読みが間違ってない。

私はちょっとかわいそうなマリちゃんを横目に笑いが出てしまうほどなんだか嬉しくて。。
だって、私の気持ちに同感してくれてマリちゃんにハッキリ言ってくれて、
こんな気持ちいい事ありません(ひどい事ですが本心)

それからマリちゃんとカウンセラーは長々と話し始めました。
時々私に質問がくる程度で、ほとんどマリちゃんとカウンセラーだけの会話。
もちろん私はほとんど理解できませんでしたが。。

内心、ざまあみろ的な気持ちで第1回目のカウンセリングは3時間も話して終了。
次の予約はどうする?必要なら入れるよ、
というカウンセラー。

こんだけコテンパンにされたマリちゃん。
プライドも高い人なので相当いやな思いしただろうな、なのでもう予約は入れないだろうと思い、
マリちゃんに任せると言いましたが、マリちゃんは次も受けたいと言いました。

へぇ、意外。

それからまた2週間後に予約を入れてもらいました。

その後もマリちゃんとはこの件については話さず(二人で話したくない)
いつもとなんら変わらない様子で2回目がやってきました。

2回目もまたコテンパンにされたマリちゃん。
私の分かる範囲では

「奥さん、彼にやきもち妬く?妬く必要なんてないよ。だってこの人モテナイもん」
「こんな人に寄ってくる女性なんて世の中絶対にいない」
「ほらね、私の(カウンセラー)話も聞いてないでしょ」
「この人の心を開かせることは不可能に近い」
「この人はこういう人」

それでもマリちゃんは3回目の予約を入れました。

そしてまたなーーんにも変わらず日々が過ぎて3回目。

いよいよ、私ももうカウンセリングの意味がないのかも、、と思っていましたが。
いろいろ話していたマリちゃんとカウンセラー。

そしてマリちゃんが自分からちゃんと私と話をする、とカウンセラーと約束し、
私もマリちゃんが自分から話すまで今までどおり何も話さないということにしました。

しかし、このカウンセリングの後、、
3日経っても、1週間経っても、そして最後の1日になっても、、、
結局マリちゃんから、二人の今後や今までの関係についても話してくることはありませんでした。

ちょっとだけですが、もしかしたら自分から話してくれるかもしれない、
あれだけ向き合うことを避けてきたマリちゃんが、、と期待もあったのですが。

残念ながら期待は裏切られ、、やはりというかまた悲しさを感じただけでした。

それで迎えた4回目。

結局、何も話してこなかったということは、それがマリちゃんの答えだと思います、とカウンセラーに話しました。

もう、カウンセリングに来る必要もないし、私はもうここへ来て同じ話もしたくありません。
自分が悲しくなるだけ、、

それより友達だと思っていたほうが気が楽、そうすることで仲良くはできるしお互いストレスも減る。
このままでよい、諦めないと自分が持たない。

もう、私の考えは変わりません、もう絶対にこの話題について話す気はないです。
絶対に嫌です!!


、、、と私もはっきり伝えました。

しかし、、
カウンセラーはそんな私の気持ちなんて想定内だったのでしょう。
今度は、私自身の問題について初めて苦言?されました。

「あなたは厳しすぎる」
「結婚前の彼ばかりを追って、今の彼を見ようとしていない」
「彼を信じないといけない、自分が選んだ人なんだから」
「彼はあなたへの愛情をまだ失っていない」
「ほかの夫婦で愛情の無い夫は何度もカウンセリングには来ない、来たがらない」
「彼はあなたにおびえているだけ」

今度は私がけっこう言われました。
でも、あれ、、、と私も何かに気づくものがありました。
カウンセラーのいう通りだな。。。

もう、出来ることなら結婚前のマリちゃんとの良い思いでは全て捨ててしまいたい、
思い出せば悲しくなる、、

そう思っていた私ですが、、ふと目が覚めた気持ちでした。
そしたら急に涙が出てきて。

このカウンセラーは私のこともたぶん、はじめの5分?かそこらで見抜いていたんだろうな。
きっと私の性格に合わせて話を進めてきたんだろうな、、

そう思わざる追えないほど、、
私の気持ちはアッサリ動かされました。

きっとこのタイミングでなければ、私は素直に聞き入れてなかったんじゃないかと思います。

それでも、マリちゃんへの不信感はぬぐえませんでした。
だってマリちゃん、まだなーーんにもしてないですから。
ただカウンセラーと話しているだけ。

それで、カウンセラーは言いました。
「もう1度二人で話してみて」

私は、自分の反省すべきところも気づくことはできましたが、
マリちゃんと二人でこの問題に関して話すことは、本当に吐きたくなるほど嫌だったので
「はぁ、、」

なま返事しかできず。
するとカウンセラー、「そんな顔しないで、もう1回話してごらん」的なことを言いました。

今思えば、マリちゃんに心の変化があったことを確信していたんだろうな、、と思います。

それで、その日の夜、マリちゃんは仕事から帰ってきていきなり話を始めました。
その顔、態度、話し方、、、、

まるで別人!、、、いや、以前のマリちゃんそのもの。

懐かしさも感じるほど、あの優しい表情。

私の目をしっかり見て話す、自分の言葉で、自分の考えで話す、

私は少し戸惑いも感じましたが、マリちゃんは真剣で何も頑張ってる風ではなくて、
私は自分の心が少し柔らかくなるような気がしました。

それで今までのこと、これからのこと、自分の考え、反省、私への気持ちを
ゆっくり話してくれました。

6時半に話し始めて、あっという間に8時半。

結婚してから初めてです。
マリちゃんが自分から私に向き合おうとしてること。。しかも2時間も。

私はすごく感動して、
はじめは腕を組みながら聞いていた私ですが、

もうそんな対抗意識も
敵意も、
疑いや、不信感も、
話の裏を考える癖も、

どんどん消えていくのを感じました。

それから、私も素直に話せるようになりました。

マリちゃんが変わったことで、私の気持ちもどんどん良い方向に変わってきました。
それからもマリちゃんは何も無理することなく、自然体で
私や子供たちの幸せを1番に考えてる普通のお父さん、夫になりました。

本当にあの日以来、ガラッと変わりました。

全てが面倒くさいという態度、
ごめん、ありがとう、おはようも言わない
小さな問題があれば、言い訳するか、逃げるか、うそをつくか。
解決もせずほったらかし。
会話もしたくない、私を避けるような様子。
ことこまかく文句ばかり、ネガティブな会話ばかり。

これが、全てなくなったんです。嘘みたいに。
少しずつ、、ではなくかなりガラッと。

もう、全く信じられないほど変わりました。

そしてよく笑うようになりました。
「ダイジョウブ?」と私をいつも気遣ってくれるようになり、
ちゃんと目を見て、積極的に話すようになりました。

ネガティブな会話も文句も言わなくなり、
あんなに嫌がっていたタバコも、禁煙無理しなくていいからだいじょうぶだよと。。。
しかも私がベランダでタバコを吸っていると、会話をしにわざわざベランダに来たり。

本当に、以前のマリちゃんからは考えられないことばかり。

期待薄だったカウンセリングですが、
今はカウンセラーとマリちゃんにとっても感謝しています。

マリちゃんに「感謝してるありがとう」と言うと、

「そんなことはない、マイコがもう1回信じてくれたからだよ」と言い、

「いや、マリーノが変わったから信じられたんだよ」と言うと

「いや、マイコだって変わったよ」と言う。。

それで毎日のように「ありがとう」と言ってきます。
なので私もありがとう、って言います。

崩壊してるも同然だった私たちですが。

マリちゃんとカウンセラーのおかげでいろいろなことに気づくことが出来て、
結婚以来初めて、
本当に初めて。

マリちゃんを信じてこれからも一緒に生きていこうと思えました。
心底思ったのは初めてだと思います。

もう小さな喧嘩すら不可能なほど良い関係だと言えます。
きっとこれからもこのまま維持していくんじゃないかな、と今は自信と期待を持って言えそうです。

私も、、、
タバコ辞めるなり、ダイエットするなり(そっち)笑
マリちゃんの気持ちが下向きにならないような努力したいな、と思っています。


最後に。

マリちゃん今日はこんなこと言ってました。

「あの日(カウンセリング後)僕たちは改めて結婚したんだよ」
「これからが本当の結婚生活」

とってつけたような言い方ですが、
素直に「うん♪」って言える私も変わったなぁ~、、です。

あ、でもまだカウンセリングは次の予約があるのでたぶん最後?
かなと思いますが、カウンセラーのおっさんにも感謝の気持ちを伝えたいと思っています。


あ、それから仲良くなった私たちにさらに良いニュースも。

マリちゃんが会社で作ったソフトに関する書籍を作り(カスタマー向け)
アップルのイーブックストア(iBooks store イタリアではイーブックストアと読む )に登録されたことで、社長からごほうびが!

新しいiPad ☆ wi-fi+4G 32GB

アップルマニアのマリちゃんの心をつかむプレゼント。

もう8年も昇給していない!のに、こういうプレゼントでごまかされてきたマリちゃん(笑)

今回も有頂天、
昇給して欲しいって言わなきゃだめ!って不満持ちの私も今回は有頂天(笑)


もう、引っ張りだこ。子供たちも興味津々です。。


これはiPodと iPhone4のカバー。届くのに3ヶ月もかかりました、、


そろそろiPhone 3GS(右下)はメイに譲ろうか、、とマリちゃんと思案中。。
でもやはり有害サイトが心配です。



サクラ。ようやくしゃべるようになってきて一安心。。
でも偏食が激しく困っています。


写真には写っていませんが、サクラは上下の八重歯?が尖っていてドラキュラみたいでカワイイ!


先日、ロアーノで空手の大きな大会がありました。
メイは日本の国旗を持っています。


マルコのヘルメットを被って大喜びのハヤ。
あいかわらず泣き虫です(笑)


暖かくなってきてまたバーベキューの季節が始まります。
カミッロ久しぶりで張り切っていました、、、


新しいマリちゃん、、、笑