2011年10月26日

たかが抜歯。

もともとアメリカドラマが大好きな私ですが。

最近またドっとはまって、、、とにかく夜はドラマ見てばっかり。
いろんな動画サイトに会員登録して、お金も払って、裏技まで使って観たいものを探し何とかして観る。。
もちろん日本語字幕か、吹き替え。

初めてどっぷりハマったドラマが「アリーMYラブ」。(その前にビバリーヒルズ青春白書もハマったが視聴破できてない、、)
10年くらい前に深夜放送していてそれからビデオを借りて連日連夜観まくっていました。
とにかく、、とにかくおもしろい。

それから時は流れ、、、
ここ数年はありとあらゆる捜査物(なんて表現するかわからない)にハマっています(笑)
サスペンスっていうのかなぁ。

、、、、で
そんな毎日で、更新もおそくなりがち、、、汗。

実は1週間前に左下の親不知を抜くために、わざわざジェノバまで行ってきました。

ここロアーノでは(またはこの辺り)私の親不知は難易度が高く(?)抜歯手術ができないんだそうで、
ジェノバまで行け、ということでした。

しかし、、、
またこれがトンデモな経験になったので書こうと思います。
(久々の更新がこれか、、、って思った方すみません)汗

朝の6時半。
子供たちをアニエーゼに預けて(学校があるので)
私とマリちゃんとサクラでジェノバへ向かいました。

以前、日本で上の親知らずを抜いた時、全く痛みもなく術後もさっさと麻酔が切れて普通に食事していました。
麻酔が残ってる口元からヨダレをたらしてふざけていた記憶があります(笑)
なので今回、全く何も心配してなかった私。

さっさと終わらせようぜ~♪

なんて言ってマリちゃんと気軽に構えていました。

椅子に寝っころんで待つこと30分。
ようやく先生がやってきて英語で話してくれました、ただ一言。

「はじめます、大きく口を開けて~」

チェックするのかとおもいきや、何の前触れも無くいきなりブスっと麻酔が2本。
強引な感じで、プライベートの歯医者とは大違い。

いつも通ってるプライベートの歯医者から送られた私の歯の写真やデータが入ったCDもまだ誰も見ずにそこに置いたまま。。

大丈夫かな~。。。

それから待つことたぶん、40分。
完全に麻酔が効いていました。

また先生が来て今度はなぜかイタリア語で「はい、口を開けて」「これ痛い?」

口を大きく開けているのでどうやって返事すりゃいいんだ?と思っていると
私の返事も待たずに何かゴリゴリやりはじめ、キュイーーーンっていう機械を3種類使ってギーギー
ガーガー削りはじめました。

うおーーー痛い。
でも、痛いのは歯ではなくて、、先生の手があたっている唇(笑)
私の前歯と先生の固い手で唇がはさまれめっちゃ痛い。

でも我慢。

そしてあっというま、たぶん10分くらいで歯はきれいに抜けました。
それから自然に溶ける糸で縫合。

日本のサイトでは真横に生えて埋もれている親知らずを抜くのに1時間、2時間とか書いてあったので
こんなに早く終わってラッキーって思っていました。

それからイタリア語で薬のアレルギーの有無、薬の飲み方など聞きました。
また、お昼前に終わったので、昼ごはん食べれるか?って聞いたらOK,
この後痛むか?って聞いたらNONONO~って言われ。

安心して帰ることに。
マリちゃんと合流して、マリちゃんは次の予約と処方箋や飲み方の確認で今一度ドクターの下へ。

私はゴム手に入れられた氷水(笑)で冷やしながらロビーで待っていました。
すると、インフォメーションにいた男性が、

「口が血だらけだけど、、大丈夫?歯に血が付いて汚いよ」、、、と教えてくれました(イケメンだったのもあって恥ずかしかった~)
ほんでティッシュをくれて、トイレの場所まで教えてくれました。

あ~、、鏡見て来いってことか、、、汗
(鏡に映った私はまるで吸血鬼。男性に感謝です)

それからまたマリちゃんとサクラと合流。
お昼はジェノバで何か食べようかなと思っていたのですが(痛みは無く、なんとか食べれそうだったので)でも、、マリちゃんの免許の更新があるとかなんとかで、、(先に言えーーー!)
さっさと家路に向かうことに。

しかし、これが悪夢の始まりでした。

高速に乗って20分くらいしたころ、私は助手席でウトウトしていました。
ふと、、

ものすごい激痛で目が覚めました。
「マリちゃん、、すっごい痛い。。」

しかし、痛み止めは帰ってから買おうとしていたので手元にはなく、麻酔が切れたんだろうって仕方なく我慢することに。

それから痛みはどんどん激しさを増し。。
もうじっとしていられないほどの激痛で、なぜかノドもすごい痛み。
ツバも飲みこめないすごい痛さ。

「ノドがめっちゃ痛い、、ヤバイ」

飲み込もうとすると気が遠くなりそうだったので血だらけのヨダレを紙に出して捨てるしかありませんでした。
今まで風邪でもこんなにノドが痛んだことはおそらくありません。

左の頬は徐々に腫れてきて、耳の下からアゴの下、ノドまで本当に痛み、
まさに「のた打ち回る」という痛みでした。
(あとでネットで調べると炎症がノドにまで広がったようです)

もうじっともできない痛みで太ももをガンガン叩いたり、頭に爪を立てたり、髪をひっぱたり、
これまた経験したことのない痛みでした。

マリちゃんが大丈夫?って話しかけてももう、うんともすんとも何も反応できない状態。

鈍痛とか、疼痛とか、そんなレベルなんてトウに超えて
理性が吹っ飛びそうな、、まさにのた打ち回る痛みでした。
呼吸すら痛い。

それからそのまま50分くらい、長い長い時間を耐えました。
ほんでようやく街に着いたのですが、、

薬局が全部閉まっているーーー!!!

マリちゃん開いてるところを探すも、どこもお昼休み。

なんでもいいから早く痛み止めをーーーって気持ちも伝えられず、助手席でもだえていると。
マリちゃんマンマに電話。

「こうこうこうで、こうこうのなんとかミリの痛み止め持ってる?」
「ある?良かった~今から取りに行くよ」

マリちゃんが処方箋と同じ痛み止めをマンマにもらって家に戻り、
それから泣きながら車を降り、マリちゃんがそそくさと痛み止めを出してくれました、、が!

その痛み止めは粉状で、水に溶いて飲むタイプ。
ツバすら飲めない私に、マリちゃんはナミナミとグラスいっぱいの水に溶かして私に渡してくれました。
(これはまじに恨みました、、)
なんでいつもこうなの?この人は。。。(本心です)笑

もう、何でもいいから早く飲まなきゃ、飲みたい、痛い、、って分かってはいるのですが
あまりに痛くて飲む勇気が出ないほど。
腫れもすごくて口もほとんど開きません。

私は最後のパワーをふりしぼってマリちゃんに言いました。

「ストロー持ってきて」(手が届かないところになるので)

でも私の口が開ききってないのでマリちゃん理解できず、、

「なになにマイコ、わかんないよ~わかんないってば!」

「ストローーーーストローーー」

あまりに恨めしくて
ジェスチャーしながら泣きながら必死で訴えました。

それからようやく理解したマリちゃん、ストロー到着。
でもやっぱり飲む勇気がでません。

それから15分くらいかけて痛みで?か動悸までしながら飲みました(涙)

しかし、、
効いている感じもなくベッドでヨダレを流しっぱなしでもだえ続いた私。

もう耐えられないので、間隔のきまりは無視して2時間後また飲み。
少し、ほんの少し痛みがやわらぎました。

それからもひどい痛みはずいぶん続き土曜日も仕事どころではなく。
家事もほとんどできず、冷凍のパスタで子供たちにも我慢してもらいました。
しかし私は何も食べられない状態で微熱も続いて3日目の朝。

まだまだ痛みも腫れも強いのですが、こんどは空腹で死にそうだったので(笑)
何か食べたいからヨーグルトとかそういうの買ってきてってマリちゃんに頼みました。
幸い、ノドの痛みはやわらいでいたので。。

するとマリちゃん、スーパーから帰ってきて。

「マイコ、魚大好きだからサーモン買って来たよ、これなら食べれるでしょ?」

はぁ~。。。。
そういう問題じゃない。。アホすぎる。。不器用にも限度がある。なんでこの人はいつもこうなの、、、、、、、、、、、(悲)

口も指1本がやっと入るくらいしか開かない上に痛みで物を噛めないのに、、
サーモンなんか食べられないよ。。
ヨーグルトはどうなったんだろう。。

「ほら、このサーモンこんなに大きいのに安かったんだ~あれ、レシートどこだったかな。。。」

そんなことどーーーーでもいい!
だんだん不穏な顔になっている私に今度は。

「あ、それとこれ!これなら噛まなくてもたべられる」(←分かっているのか分かってないのか)

にっこり顔のマリちゃんが袋から取り出したもの、、それは、、

「スプレー式の生クリーム」!!!

「こうやって口に差し込んで直接食べられるし!」

、、、、分かった、ありがとう。んで、ヨーグルトは?

「あ!」

、、、いいよもう。サーモンは嬉しいけど今日はまだ食べられないから。。。。
好きだから食べられるとか、それ以前の問題だよね???

ガクッとしてる私に気づきもしないで、なんかすっごく良いことした!って感じの
満足感たっぷりの顔でマリちゃんはキッチンを出て行きました。

結局、仕方ないのでマリちゃんのアイデア通り、生クリームを口に噴射。
ぜんっぜん!食べた気がしない、、、笑

でも、ここ数日めずらしく積極的に家事を手伝ってくれたり
子供たちのこともよくやってくれていたので感謝だな、、、と。

こんな人なんだから仕方ないよね、いつもの事だよ、
仕方ない、仕方ない、仕方ない。。。自分に言い聞かせました(笑)

しかし。。

痛みはじわじわと小さくなってきているものの。
まだ口は指1本から開きません。
開こうとすると痛みと顎が固まったような感じで無理な感じ。

なんとか、赤ちゃんサイズの食べ物は食べていますが普通の食事しようとすると激痛。
左のアゴのラインは手で押しても痛みます。
耳の下から頬も微妙に腫れは残っていて、痛み止めは相変わらず利きが悪く。
最近はほとんど効かなくなっていました。

今日6日目。
マリちゃんが診てもらえってしつこいので、、、(もう口をいじられたくなくて何度も断っていたが)
ドクターの電話越しに「いつなら行ける?」って強行手段を取って来たので(こういうところは頭が働く)お昼にしぶしぶプライベートの歯医者に経過を診てもらうことに。

すると歯医者さん。

「これは感染症起こしてます。抗生物質ちゃんと飲んでた?処方箋見せて」

もちろん、薬はきちんと飲んでいました。

「あれ、薬がひとつ抜けてる(他の抗生剤)、あと今飲んでる抗生剤は1日目は2錠以上飲んだ?」

マリちゃん「いいえ、言われたとおり2錠しかのんでません」

「あ~それで感染症おこしたんだと思う。初日は多く飲まないとダメなのに。これは完全に医者のミス。次の予約(反対の親不知の抜歯)はいつ?私から電話しときます」

マリちゃん「来月です」

「来月?無理無理。虫歯にもなってないんだからもっと先でいい」

私「このままほっといたらどうなりますか」

「口が開かなくなって手術しなければならなくなるでしょう」

私 マリちゃん「え、、、、」

そりゃ大変だ!ってことで
すぐにおしりに注射されました。

「新しい痛み止めと抗生剤出します。ここを出たら直ちに飲んでください」

しかーーーし。
またまた薬局はお昼休み。

結局飲めたのは夕方でした(笑)

今日はシチューを作りました。
具を小さく小さく切って柔らかく。

なんとか工夫して食べています。

そんなマリちゃん。
最近夜は毎晩、
長らくやめていた「オンラインゲーム」を再開。

私は横でアメドラ。

だんだん無理なく空気のようにお互いうすーーくなってきました(笑)
でもこれがけっこう居心地いいのです。

あ、今回写真はのせませんでしたが、
子供たちもサクラも元気です。

ハヤは最近スキンヘッドに憧れているようで。

「なんでパパはあの人みたいに髪を無くさないの?」って他人の男性を指差して聞いてきました(笑)
私 「ハヤはつるつるの髪がないのが好きなん?」
ハヤ 「うん、かっこいい。パパも髪切ればいいのに、、」

ここイタリアではスキンヘッド率が日本に比べるととっても高く、
普通のヘアスタイル(ヘアはないけど)です。

そしてメイ。

10歳にしてピュアすぎるメイは、もうクリスマスに欲しい物を決めてサンタさんに手紙を書いています。
まだサンタクロースの存在も、お化けとか魔女とか本気で信じています。
もし、サンタクロースが親だったなんて知ったら相当ショックだろうなぁ、、、

こないだまた歯が抜けたメイ。
この辺りでは子供の歯が抜けると、夜、部屋の隅に歯を置いておきます。

すると夜中にねずみがやってきて、歯を取っていく代わりにお金(コイン)を置いていく、という
風習があります。

もちろん、コインにすり返るのは親なのですが。。

メイは毎回これを楽しみにしていて、朝早く起きてコインを持って騒ぎます(笑)
「やったー!ねずみ来たんだね」

マリちゃんが小細工したねずみが噛んだように見せかけたコインの包み紙
も功をそうして、、メイは本当にねずみの仕業だと信じています。

ちょっと不安でもあります。

そして最近のサクラ。

めまぐるしく成長しています。
すごいおてんばというタイプで、どこでも自分でささーーっと行ってしまい追いかけるのが大変です。

ベビーベッドにはよじ登り、あらゆる高いところ(椅子とか岩とか)登ろうとします。
しかも、途中で支えたり、助けたりするとすごく怒って泣きます。
どんなに困難でも、時間をかけて自分の力で登りたいのです(笑)

お母さんお母さんというタイプではなく、
誰にでも大人でも、子供でも他人でもみんなの輪の中に入っていきます。
(立ち話してる老人とか、公園でたむろしてるB系男子とか、、汗)

またあまり泣かなくてイエス、ノーがはっきりしていて、自分の意見?というかそういうのがはっきりしています。
良い悪いというのではなくて、ハヤとは反対の性格という感じです。

あ、次回は写真にしますので、またチェックしてもらえると嬉しいです。






2011年10月1日

事件発生!



最近は、なんやかんや忙しかったりで、なかなか更新できなかったのですが。。

そんな中、先日事件が起こりました。

「火事」です。
しかもボヤではありません。。。普通の火事です。。(新聞に大きく載りました、しかもアニエーゼのインタビューと顔写真付き。。。笑)

その日もいつも通り、マリちゃん実家でサクラを見ながらお仕事でした。
午前11時ごろでしょうか。

アニエーゼは買い物に出かけ、
私もちょっと手を休めてサクラと遊んでいました。

すると廊下の物置で仕事してるマリちゃんがキッチンにやってきて
「なんか、、臭くない?」

私「そう?臭くないけど、、」

、、と廊下に出てみると明らかに何かが燃えている臭い。。。焼却炉の臭い。
急いで各部屋を確認しましたが、何もみつからず、

私「外じゃない??」

と玄関のドアを開けた瞬間、真っ黒の煙がぶわーーーっと一気に部屋へ流れ込んできました。
「あつっ!」
熱い熱気も感じました。

これは絶対火事だ!

めっちゃ焦ってドアを閉め、マリちゃんを呼び「ヤバい、ヤバい!」
ドアを少し開けて見せるとまた煙が流れ込んできました。

マリちゃん「。。。。。」
私「消防署に電話!!!」

しかしマリちゃん受話器を持ったまま「消防署って何番だっけ??119?いや118?」って。。
そんなん知らねーーよ!っておもすかマリちゃんのお尻をたたき。。汗

とりあえずサクラとおばあちゃんをキッチンに非難させ、ロッキーもつないでベランダへ。
どの部屋で、どの階で、どの程度の火事が起きているのか全く分からない上に、
玄関は全く開けられない状態で。

少しパニックになりそうな自分をなんとか落ち着かせました。

一応水やお菓子をベランダへ運んで、おばあちゃんやサクラも移動。

その間にマリちゃんは消防へ連絡し、ガスや電気を止め、会社に事情を話し仕事は中断。
意外にちゃっちゃと行動してくれて頼もしかったです、、

それから何度か外の様子を見ようとドアを開けてみましたが、煙で真っ黒、真っ暗。
熱気もすごくて逃げられそうにありません。

本当にこれはヤバいんじゃないか。。
ここは3階(日本でいう4階)、もしものときはサクラをどうやって、、、?

いろいろ考えてそわそわそわ・・

そうこうしていると消防車のサイレンの音が。
やったーー来てくれた、、、、、あれ???

消防車はそのまま通り過ぎてしまい、、笑
私は大声で叫びましたがもちろん止まってくれることなく。

そんなのって、、、涙。

でもすぐに戻ってきてくれました。。笑

これで何とかなるだろう。。
最悪、はしご車とかあるだろうし。。。

徐々に不安になってきました。
するとマリちゃん「ベランダは日が強いから、おばあちゃんに傘取ってくるよ」
(傘は玄関にあるので)

私「だめ!危ないから私が取ってくる」(なぜか出しゃばってしまった)

マリちゃん「だめ!ここでサクラやおばあちゃん見てて。自分が行くから」

あれ、こんなに頼りになる人だったっけ??

それからどうしても外が気になる私はマリちゃんの目を盗んで(笑)
玄関に行って外の音を聞こうとすると(消火活動が始まっているのかも分からなかったので)

なんと廊下で隣の部屋のおばあちゃんが叫んでいる声が!!

この隣のおばあちゃん、ちょっとボケ始めていて最近しょっちゅう夜中にアニエーゼたちを呼んだり、
寝たきりのおじいちゃんが全裸で転んで救急車呼んだり(おばあちゃんは救急車も呼べない状態)
そんなおばあちゃんなのです。

それでたまに話すおばあちゃんのあの甲高い声が廊下で響いていたので
これはまずい、と思いとっさに玄関を開けました。

また黒い煙とさらに熱くなった空気が流れ込んできて咳き込みました。
もう、前も見えないほどの煙の中、外の光に照らされてうっすらおばあちゃんが階段付近にいるのが見えました。

私はどうにかしなきゃと必死でおばあちゃんに話しかけました。
「こっちに来て!早く!降りちゃだめ、危ない、早く!!!」

でもおばあちゃん、何かを叫びながら煙の中に消えていきました。。

どうしよう、、、

マリちゃんがすぐに来てくれましたがあの煙と熱気の中、私たちは突入するこもできず、
おばあちゃんは階段を降りたようです。。
おばあちゃん死ぬかも。。。

私は、自分が助けなかったために死んじゃったらどうしよう、、とさらに不安になりましたが
今は何とかサクラを守らなきゃ、とマリちゃんと話し、また自分を落ち着かせました。

それからアニエーゼと電話がつながり外の状況を聞きました。
どうも私たちの下の階からの出火なようです。

消防車や救急車、野次馬がたくさんいるということ。
なんらかの問題で消火ができなく、今、窓を割っているということ。
煙がすごいということ、
火元の女性が救急車で運ばれた、
などを聞きました。

でも、煙に消えていったおばあちゃんの情報はなく。とても不安でした。

それから、しばらくして玄関のドアをおもいっきり叩く音が聞こえました。
私「マリちゃーーーん!来た来た来た!!」

マリちゃんがドアを開けると消防士らしき男の人が2人。

「大丈夫?何人?怪我は?お、犬もいるね。赤ちゃんと老人と、、」

マリちゃんと少し会話をしすぐにドアは閉められました。

私「なんて?」

マリちゃん「隣のおじいちゃんが寝たきりだから先にそっちを救助してから来るって。はしご車で外から窓を割って入るんだって。それまでベランダに避難して置くようにって。あと窓も全部開けてって」

それから私たちはだいぶん、、待ちました(笑)

ようやく、またドアを叩く音が。

消防士「もう大丈夫です。でも、まだ煙がすごいので外には出ないでここにいてください」

私たちはようやくホッとしました。
良かったぁ。。。。助かる。
はしご車にも乗らなくて済む。。(高所恐怖症なので。。)
うわ~消防士ってかっこいい。。。笑

隠し撮り。。。


それからしばらく部屋にとどまり、サクラやおばあちゃんに食事を食べさせ様子を見ていました。

だいぶん待っているとアニエーゼが帰ってきました。
アニエーゼ「すごく臭いけどもう外に出られるよ。でもサクラにはマスク付けさせたほうがいい」

私「隣のおばあちゃんは?」
アニエーゼ、笑いながら「顔も体も真っ黒になって下に降りてきて救急車で運ばれて。。」

「誰がこんなにタバコ吸ってるんだ!って怒ってたわ~笑」(火事だと理解できていない)

とりあえず、命に別状はないようで本当に安心しました。
しかしよく、あの煙の中で生きていたな~、、、なんて。

私たちが廊下に出ると天井や壁、どこもかしこも黒いススだらけ。
煙は上に昇るので、下の階より上は真っ黒でした。

そしてものすごい臭い。
まさに焼却炉の中にいるような臭いで、現在もまだ臭いは取れていません。

家に帰った私たちは喉の痛みが強く、鼻からは黒いススが。。
気が付くと白いTシャツもススだらけになっていました。

マリちゃんも精神的に参ったようで、夜9時にはばったり寝てしまいました。
私も人生初めての火事にびびり、心の底から恐怖を感じました。
あの煙のすさまじさと、逃げ場が無い怖さ、赤ちゃんがいる不安でトラウマになりそうです。。

しかし、不幸中の幸いはメイがいなかったこと(笑)

ちょうどこの日の前日、新学期から続いていた午前中のみ授業がおわり、
この日から普通の1日授業になったところでした。

もしメイがここにいたらパニックを起こして大変なことになっていたと思います。
それに、代わりにアニエーゼがこどもたちを迎えに行ったとしても
「火事でお母さんたち来れない」なんて聞かされたら、、、、

そう思うと、メイが学校にいて本当によかったよね、とマリちゃんと苦笑いでした。

上の部屋のベランダは真っ黒ですが、火事が起こったのはこの下の部屋です。 ↓



さて、事件はこれだけではありませんでした。

火事がある前、早朝寝ていると指に激痛が!

「ぎゃーーー」

飛び起きると中指から少し血が。。
どうやら一緒に寝ていたキッコに噛まれたようです。

キッコも寝ていたので、きっと寝ぼけて噛んじゃったんじゃないかなと。
(何もなく噛む事は今まで無かったので)
いってぇなぁ、、って思いながらも
まぁ、猫に噛まれたくらいだし。。。

と、放ってまた寝ちゃいました。

それからまた指の痛みで目が覚めると、血は止まっているものの腫れています。

それでも、まぁ、いいか。

とまた寝てしまい。
それから今度はあまりの激痛に目が覚めました。

なに、この痛みは!

指を見るとさっきよりかなり腫れています。
指も曲げられなくなっていました。

あれ、やばいかなぁ、、

それから消毒をして絆創膏をはり仕事へいきました。

でも指の痛みはどんどん強くなって腫れもひどくなっていくばかりで。

猫に噛まれたくらいでこんなんなるんや。。。
指だいじょうぶかなぁ、、

ちょうど中指の間接を噛まれたので折れたか、ヒビが入ったのかな?なんて思っていたのですが。
夕方になると傷口から変な色のウミや、汁が出てきて化膿しているようでした。
腫れも手の真ん中まで広がってきています。

そして激痛で全く左手が使えなくなり、ようやく病院へ行くことにしました。

病院では看護士さんが消毒をするだけでも叫びそうな痛さだったのに、
ドクターは私の指を伸ばそうとしたり強く押したりするので(ウミを絞っていたんだと思います)
本当にすさまじい激痛で本気で心臓が止まりそうでした。。

しかし、
身もだえし尋常じゃない声で唸る私なんて完全に無視され、1分以上はいじられました(涙)

これで、また痛みの経験値アップです(笑)
今まで数々の痛い経験の中でもトップクラスの痛みでした。
まさか、猫に噛まれてこんな思いするなんて。。
生まれて初めてです。
(どうも本気で噛まれたようで、傷が深く、ばい菌が血と排出されなかった)

そして火事。

ついてないよね~なんてマリちゃんと話していた翌日、
車のバッテリーがいかれて、バッテリー交換。痛い出費です。

そしてそのまた翌日。
親知らずの抜歯手術の件でジェノバに行ったのですが、今度は車のキーを紛失。
私たちは罪をなすりつけ合い、大喧嘩。

本当に最悪の1週間でした。。。

でも、まだこうして元気に?生きています。
パソコンも打てるようになりました(笑)
また普通の日常を過ごしています。


火事より前ですが。
今年も恒例の「ぶどう狩り&ワイン造り」しました。その時のハヤとカミッロ。 ↓
ハヤのTシャツがブドウで汚れています。


サクラは畑でブドウを食べまくっていました。。笑
私もブドウを刈りながら、、、かなり食べました。
本当にカミッロのブドウ、おいしいんです。


部屋で遊んでるメイとハヤ。
ハヤは9月で5歳になりました。

あんなに興味なかった空手も急にやりたい!と言い出し。
意外に頑張っています。


ベランダで遊ぶサクラ。
言葉もはっきりしてきて、とにかくかわいいです。

日本の番組、「いないいないばぁ」「おかあさんといっしょ」が大好きです。